人の幸せ度は何をもって決まると思いますか？それはずばり、価値観です。価値観がその人の未来を決定づけてしまうといえるほど、大きな要因です。価値観は生い立ちや過去の記憶に加えてもっと深い遺伝子レベルに根っこがあります。それは親の教育とともに、私...

結婚相手との関係と他人とは全く違います。たとえ心理学を真剣に学んでも夫婦愛の専門家はあまりいないことに気づきます。それぐらい夫婦関係というものは難しいものなのです。これを曖昧にして生きる人生は、おそらく空洞のような結婚生活になることでしょう。それは子々孫々継承されることを考えるべきです。

夫婦関係はそもそも他人と半世紀という期間をともにする関係です。そう簡単ではないことは誰もが理解しています。しかし、一時的なトラブルは普通ですが離婚騒動になることもあるでしょう。夫婦が深刻なトラブルを抱えた場合はまず相手との向き合い方の前に自分としっかり向き合う必要があります。夫婦は他人ではなく自分そのものとの折り合うことが必須だからです。自分を本当に信頼できる人は他人との関係も円満だからです。

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カーリングというスポーツをご存知でしょうか？選手がブラシで氷上の石を滑りやすくする競技です。これに似て、子どもを過保護に育てる親をカーリングピアレンツと呼びます。親が子どもに苦労をさせまいとすることで、子どもの自立を妨げ、打たれ弱い大人にしてしまいます。困難を体験する機会を奪われた子どもは、成長しても精神的に自立できず、ストレスに弱くなります。このような背景が夫婦間の問題にもつながるのです。

内閣府の高齢社会白書によれば2060年には男性の平均寿命が84.19歳、女性が90.93歳になると予測されています。長寿時代を迎えるにあたり、健康で幸福に長生きするための備えが必要です。老後における最も重要なことは「家族関係」です。人生の最期に誰を愛し、誰に愛されたかが人生の価値を決めるからです。

結婚生活の中で必ず起こること。それは夫婦の亀裂、不理解、セックスレスなどなど。これはごく当たり前の現象であり、不思議なことではありません。人間として二人とも完璧ではない限り、成長する必要がありますよ。というお知らせなのです。これを知らないと夫は結婚後、すっかり変わってしまったと言ってそのまま離婚です。これは実にもったいないのです。本当に素晴らしい結婚はどん底から成長し、得られるものなのです。

今、日本がどれほど危機感がなく、今後、国としての力を失っていくのか？これはもう先が見えないところまで来ている。というのが私の見立てです。昔の日本が誇る家族文化が失われることで今、多大なリスクを背負っているのです。

夫婦はもともと、出会った瞬間に未来が決定的になっています。結婚途上に起こったことがきっかけではないのです。もともと、親が抱えている課題があれば、未解決の課題として、いつかは取り組むべき課題をすでに抱えて結婚していると考えて間違いありません。

私たちは決して一人で生きているのではありません。親の親、そのまた親の血を受けてここに存在してます。私という存在は歴史を背負って生きているのと同じです。夫婦関係の縮図が家系にもっとも明確に現れます。過去の古い出来事に関心を向けて自分の人生にどう向い合うのか。今、もし子どもの問題や夫婦関係の課題があれば、日頃から先祖に感謝していくことです。